アメリカ留学中はバイトできるの?【オススメのバイト3選】【日常編】
1:アメリカで留学生はアルバイトできるの?
よく耳にするのが、「アメリカの大学に留学中ってアルバイトとかできるの?」という質問です。アルバイトで少しでも学費の足しにして遊ぶためのお小遣い稼ぎがしたい、という留学生は多いと思います。ただでさえ高い学費やら、飛行機代、その他諸々のことにたくさんのお金を割いているわけですから、そんなふうに思うのも無理ありません。
結論から言うと、留学生は原則としてはアルバイトできません。留学生は、「学生ビザ」と言うビザを発給してもらいアメリカに入国することになります。つまり、あくまでも「学生として」長期のアメリカでの滞在を許されて入国するのです。という理由で、アメリカ滞在中のアルバイトは原則許されていません。学生ビザでアルバイトをするのは移民法に違反してしまうことになるのも理由の一つです。
ただし、留学生でも合法的に働ける方法が実はあります。大きく分けると3つの方法があります。
・キャンパス内でアルバイトをする
・インターンシップをする
・プラクティカルトレーニングをする
以上の方法でアルバイトが合法的にできます。次の項目で詳しく話します。
2:できる場所は限られてる!?
・キャンパス内でアルバイトをする
キャンパス内で働く場合は、移民法のもと、「週20時間まで」という制約があります。時給もそこまで高くありません。業務として、食堂での配膳だったり、図書館での受付、または掃除などです。そもそもですが、留学生は勉強、主に予習、復習にたくさんの時間がとられてしまいます。なので、キャンパス内とはいえども、週に20時間も働くということはあまり現実的ではないかもしれません。
それでも、アルバイトをするということ自体はとても良い経験になります。なので、学業に支障が出ないのであれば、「お金のため」というよりは、「経験のため」にアルバイトするのはいいでしょう。
アメリカの大学生・留学生に最も人気があり、給与面でのメリットも多い仕事は、RA(Resident Assistant)かもしれないですね。これと言うのは、寮に住みながら、寮の長(RD : Resident Director)を補佐する仕事であり、この仕事に就くとなんと、寮費が免除されるんです。競争率の高い仕事にはなりますが、留学生の中でもこのRAを務めている人はたくさんいます。
・インターンシップ
インターンシップは、週に働く時間数に応じて単位を得ることができるので、原則としては、無償になります。専攻によっては、インターンシップが必修になっている場合もありますので、そこは要チェックということにはなります。これも、お金のためにというよりは、経験のためや、将来の就職の足慣らしの場として取り組むのが良いかもしれませんね。
・プラクティカルトレーニング
プラクティカルトレーニングとは、大学卒業後に許可が降りれば1年間、自分の専攻分野に関係する職業において働くことができる制度です。給料に関しては、もらえたりもらえなかったり、する仕事によりけりです。
3:おすすめのアルバイト3選
①寮長のアシスタント
先にも話しましたが、これはいわゆるRAのお仕事です。アメリカの大学では、寮生活が基本になります。ハーバード大学でも、ほぼ全ての学生が寮生活を送っているそうですよ。
キャンパス内、あるいはその付近にいくつかの寮棟があり、それぞれの寮に寮の長(Resident Director)が常駐している、というのが基本的なアメリカの寮の仕組みです。このRDは、各大学に雇用された専任のスタッフが当たる場合がほとんどだそうです。
一方で、RDのアシスタント(Residence Assistant:RA)は、学生が担当することが多いです。RAはフロアごと、または区域ごとに持ち場が決められており、そこで他の学生の人たちと暮らします。
RAになることで、寮費だったり食費が免除されることもあるので、学生には最も人気のあるアルバイトです。競争率が高いのも事実ですが、留学生がRAの仕事をゲットすることも珍しくはありません。実際に、私の通っている大学でも日本人の人がRAを務めていたこともあります。条件があるらしいですが、そこらへんの詳しい情報はRAになったことのある人に聞いてみると良いでしょう。
寮生活におけるルールを徹底しなければいけなかったり、寮生たちのトラブルに対応する、量のイベントを企画・運営するなど、いろいろな仕事内容が含まれています。なので、高いコミュニケーション能力が求められます。人に好かれる素質も大事になってきます。
②チューター
チューターとは、特定の科目の補講を行う学生講師のことを言います。その科目を専攻している上級生の生徒の人たちが、このチューターを務めることが多いです。この補講は1対1で行われるので、とてもいい制度です。
教わる方は無料で利用することができます。留学生は、このチューター制度にとてもお世話になることになります。ですが、チューターを務めてる学生にはアルバイト代が支払われます。
留学した大学に、日本語の科目が設けられているのであれば、日本人の留学生の人たちがその科目のチューターとして務めることはごく当たり前のことです。
1対1ですので、気が合えば親しい友達関係が築けることもあります。日本語の科目をとっている生徒さんは、もともと日本に興味があったり、日本の文化が好き!と言う人たちが多いと思うので、自然と仲が深めやすく、親しくなりやすいというわけです。
また、日本人の留学生は数学のチューターを務めることも少なくありません。日本はアメリカと比べると、高校までの数学教育のレベルが高いのは皆さんご存知の通り、本当です。アメリカに行くとわかることですが、授業にも難なくついていけます。実は、アメリカの大学には、日本の数Ⅰレベルの数学の問題に苦戦している学生もたくさん見受けられます。数学を教えるのには、英語力が必要にはなりますが、数字、数式など日米で共通な部分もあるので、他の教科よりも教えやすい傾向にあると思います。
③施設のスタッフ
人気のアルバイトとして、食堂(Cafeteria, Dining Hall)の皿洗いや清掃、図書館の受付、留学生オフィスのアシスタント、大学内のハンバーガーショップ、スタバなどの受付があります。
これらのアルバイトは、高度な英語力が必要なわけでもなく、大きな責任が押し付けられるわけでもないので、その意味では働きやすいのではないかと思います。どんな仕事をするにしても、アメリカでのアルバイト経験というのはとても貴重です
また、図書館のアルバイトに関しては注意しておくべきことがあります。というのもアメリカの大学の図書館は24時間ずっと開きっぱなしという場合があるからです。学校によって仕組みは異なると思いますが、深夜のシフトが続いてしまい、自分の勉強に支障が出てしまうと元も子もないので、そこらへんの情報はしっかりとチェックしておきましょう。
最後に
このように、留学生であってもキャンパス内ならアルバイトができるチャンスがあります。アルバイトを通して、友達ができたり、英語が上手くなったり、コミュニケーションの能力が上がったりすることもあるでしょう。また、アメリカでのアルバイトの経験は貴重で、とても良い経験になることは間違いありません。
しかしながら、あくまで学業が最優先です。勉強の時間をしっかりと確保しつつ、余裕が出てきたらアルバイトをやってみるという流れにするのが良いかと思います。無理はせず、良い具合で両立できるように工夫してみましょう。